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Saeco Talea Giro メンテナンス+

正月の暇な時に、同じ症状で悩む同胞ユーザーも多いかと思ってちょっと長く書いてみました。

我が家には愛用してるエスプレッソマシンがありまして。
SaecoのTalea Giro。言わずと知れた名機です。
(TaleaにはもうGiroPlusってやつが新しく出ちゃってますが。。)
機械に負けないように豆にもこだわって某店のものを使ってます。


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これ、今年で4年目になるんですが、長年使ってるとまぁ調子が悪くなるのは必然でして。
ある日いれたコーヒーの味がなんか変だ。
香りも色も薄い。量もなんとなく少なく感じる。全体的になんじゃこらの状態。
そこで定期的に行っている除石灰作業やグリスアップ、クリーニングなどのメンテナンスをいつも以上に入念に行ったんですが。もちろんマニュアル通りに。
一向に症状が改善しない。どうゆうことだ。
そこで一つ気になる点が。
いつもカラカラで固形燃料みたいな形状で排出されるはずのコーヒーかすが、なぜかシャビシャビで水っぽい。
コーヒーかすのトレイはこんな状態。


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原因はブルーイングユニットと推察。
サポートに電話しようとしたけどあいにくの休日。
ググっても出てこないし、じゃあ自分で少しやってみるかと。
設計図を見てちょっと構造を勉強。


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当然のことながら分解はしたくないので、とりあえずフィルター部分を中心にクリーニングしてみるか。
ということで取り急ぎこれだけ用意。
歯間ブラシに歯ブラシ、予備のオーリングとグリス。あとは細かい部分を水洗いできる化粧品を小分けにする注射器。
ブラシ類は当然ですが新品を使いましょう。衛生面を考えて。
あと恒例なので一応書いときますね。
マニュアルには載っていない方法なので、試す場合は自己責任でお願いします。


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まずはユニット上部を覗くと見えるこの穴の沢山開いた丸い部分。
この穴を一つ一つ歯間ブラシと注射器を使って丁寧に掃除していきます。

ここはグラインダーで挽かれたコーヒー粉が入れられる場所で、下側からお湯が入ってきてこの沢山の穴から一気に供給されます。
シリンダー形状になっていて、穴の開いた丸部分のパーツがピストンで押し上げられ、最終的にコーヒーかすだけがポロンと廃棄されます。


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次にこの赤丸部分の上部フィルター(PERCOLATOR DE=35,8 ELFO)をクリーニング。
食器用洗剤を薄めたものを歯ブラシにつけ、他の部分に付かないように丁寧に擦ります。
洗剤を使うのはコーヒー豆の油分を溶かすため。頑固なんですよねーあの油。
シリンダー部分がここに合体して、このフィルターで濾過されてコーヒーが抽出されます。
高温高圧で粉を濾過してコーヒーを抽出する最後の砦。重要な部品です。


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ここで一旦ブルーイングユニット(正しくはBrew Unitらしい)の構造をおさらい。
ユニットの底を見てみると、赤丸で囲んだ部分に突起物があります。
こいつを親指でグッと押し込んでみると。。。


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太いバーが矢印方向に動かせます。
親指でゆっくりと動かしてみましょう。


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結構動きます。

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このとき、先ほど掃除したシリンダー部分は矢印方向に動いてます。


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オレンジ色のゴム製オーリングがパッキンになって、コーヒー粉の入ったシリンダー部分が密閉されます。
オーリングはゴム製なので、長年使っていると劣化してきます。伸びとか硬化とか。
ここで使っている写真は全てオーリング交換後のものですが、交換前は伸びて茶色に変色してました。撮っとけば良かったな。
異常が認められたらすぐに変えるようにしましょう。
Saecoの代理店であるフジ産業株式会社で購入できます。
商品名は確か「ピストンオーリング」。1つ100円弱。
ただし送料、代引き手数料等1,000円弱の別途費用が。。。
いろいろまとめて買うことをおすすめします。


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完全に上部まで移動すると、ここがタンパーの役割を果たします。
お湯の進行方向を考えると、こっちは下から上なので、よく知るタンパーの構造とは逆ですが、まぁそんな感じです。
一通りユニットのクリーニングも終わり、動き方も理解したところで、容器に水をはってユニットをその中にどぶんと入れます。
必ず冷水を使いましょう。グリスが流れてしまうので、お湯はだめ。


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ユニットの反対側です。最初はこの状態。
本体にユニットが装着された状態の時、この中央部の丸い穴に本体から伸びたバーが入って回転することで、ユニットを動かし、先ほどのシリンダー部分を上部に移動させる動きを実現します。


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底面の太いバーを動かしたときのユニット背面部分の動きですが、給湯ノズル(正しくはBLACK WATER INLET SLEEVE BREW UNITだそうな)が一旦下に移動し、矢印の方向に向けて移動していきます。


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最上部に移動したこの状態が、シリンダー部分が密閉された状態で、オレンジ色のゴムパッキンは見えなくなっています。
この時に給湯ノズルに本体からお湯が送られ、最初にクリーニングした穴の開いた部分へお湯を送ります。


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さて、この動きを踏まえた上で、下の写真のようにユニットの給湯ノズルとシリンダー部分が完全に水に浸かるように置きます。

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最初の要領でユニット底面の突起を押し込み、太いバーをフリーにします。
で、赤丸部分を両手親指で内側から引っかけ、矢印の方向へ繰り返し交互に動かしてやります。
極力シリンダーとピストンがはまったりはずれたりを繰り返すように。
オーリングと水で抵抗があるかもしれませんが、ゆっくりとやってみてください。


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すると給湯ノズル(このblack waterなんちゃら)から、水が逆流してコーヒーカスと一緒に出てきます。
ブシュッ、ブシュッと結構勢いよく水が出るので気をつけて。
今まで見たことないような膜みたいなカスとかが沢山。。。
ユニットの動きなんかは動画を参考にしてみたり。



数十回このブシュブシュを繰り返し、カスが給湯ノズルから出なくなったらおしまい。
ユニットの水をよく切ってカラ拭きし、入念にグリスアップ。各パーツを初期状態に戻して本体に装着。
早速コーヒーをいれてみましょう。
フィルターの掃除に洗剤を使ったため、一杯目は捨てます。
二杯目からお楽しみください。
さて、コーヒーカスを見てみると、見事に絞られた感たっぷり。


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クリーニング後のコーヒーは、きめ細かなクレマと芳醇な香りが復活。
よかったよかった。


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今回のトラブルは、おそらく上部フィルター(PERCOLATOR DE=35,8 ELFO)の目詰まりと、オーリングが伸びて動作時の抵抗が増えたことが原因。
後日サポートに聞いてみたら、歯間ブラシと歯ブラシを使ったクリーニング方法は正解のようでした。
洗剤はよくないみたいだけど。

今回クリーニングしたエスプレッソマシンの心臓部ともいうべきブルーイングユニット。
実はSaeco製なら多少の違いはあれど、どれも構造はほとんど同じです。
なのでユニットの構造を一度しっかりと把握しておけば、Saeco製なら今後マシンを買い換えても知識の流用が効くし、何かトラブルがあってもそれなりに対応できるかと。。。

例えば今回の症状は
・コーヒーが薄い
・コーヒーの抽出量が少ない
・コーヒーカスが水っぽい
豆はしっかりと挽かれてるし、抽出もされてる。
だけどコーヒーの濃度が薄い。カスが絞り切れてない。
であれば構造上最も疑われるのは、やはりタンピング後、抽出時のフィルター(PERCOLATOR DE=35,8 ELFO)の目詰まりかピストン部分の動作不良ということになる。

これ、他のトラブルを想定してみる。

音はするけど全くコーヒーが抽出されなければどうだろう。
コーヒー粉を見て、粉がお湯に触れていなければシリンダーの穴が開いているパーツ部分より前のトラブル。
給湯ノズルか、もしくはさらにさかのぼってそこから本体の水タンクまでの経路が疑われる。
コーヒー粉がしっかりお湯に浸かっていれば、フィルターから後部分でのトラブル。
例えばピストン部分の動作不良や今回と同じフィルター詰まり、そこから抽出口までの経路が疑われる。

作動させるとお湯みたいなのしか出ない。コーヒーカスも少ないとしたら。
本体上部のコーヒーグラインダー部分のトラブル、とかね。

こんなふうに構造を知っていれば、今後トラブルが起こっても原因の予測がある程度できるので、あまり恐くありません。
内容によっては今回のように自分で対応できるし。
あとユニットを動かすことで、なぜここにグリスが必要なのか、ということもよく理解できました。
いやー勉強になったなぁ。

あ、僕、曲げわっぱ作ってる職人です。
危うく忘れるところだった。
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[ 2013/01/05 ] 趣味 | TB(0) | CM(4)

私も

あけましておめでとうございます。
久しぶりにお邪魔しました。
私も、あなたが何の職人か忘れるところでした(笑)
出産してからコーヒーが飲めなくなったので
エスプレッソ飲めるってかっこいいなぁってうらやましい。
それにしても、本格的なマシンですね。
[ 2013/01/13 09:09 ] [ 編集 ]

moroさんへ

あけおめです。ご無沙汰しとります。
もうこの大雪で雪かき職人になりそう。
エスプレッソマシンはおすすめですよー。
コーヒーが苦手でも、スタバっぽいアレンジがいろいろ作れるので便利です。
こっちに来たら腕を振るいますよー。ラテアートは無理だけど。。。
[ 2013/01/14 21:50 ] [ 編集 ]

ありがとうございます

初めまして
私は中古マシンを買ってメンテナンスでいろいろ検索しましたが やっと満足出来るページにたどり着きました。2枚目の写真のように排出物が水分をたっぷり吸っていてびしゃびしゃの状態ですが、これが正常だと思ってたのですが違ってたのですね。分解するのは無理っぽいので、フードグリースと必要品買って明日からこのページに従いメンテナンスやってみます。メンテナンスも楽しいですね。また判らないときは お邪魔しますね、よろしくお願いします。
[ 2014/01/15 23:54 ] [ 編集 ]

cottさんへ

ご訪問&コメントありがとうございます。
お返事が遅れてごめんなさい。
ブログ記事を参考にしていただけたみたいで光栄です。
コーヒーカスのシャビシャビトラブルはよくある事例のようですね。
これ、フィルターの目詰まりの他にも、石灰の蓄積による圧不足も考えられるので、我が家ではシャビシャビ症状が出たら記事のメンテナンスと除石灰の両方やるようにしてます。
あと毎日のお掃除でお薦めなのは、ブルーイングユニットの冷水洗浄に加え、上部フィルター(PERCOLATOR DE=35,8 ELFO)部分だけお湯をあてながら歯ブラシでやさしくこすってやること。
お湯のあたるオーリング部分は本来グリス塗布部ですが、いつでもコーヒーの油分でテラテラなのであまり関係ないみたいです。これだと洗剤使わなくても油分が落ちるし、一杯目捨てなくて良いですしね。
saecoの場合コーヒーの味は満足なんですが、現在の代理店さんだと部品代より送料、代引き手数料の方が高いんですよねー。なんとかならんかなー。
あ、そうそう、上位機種のTalea Giro+。
3月末までなんですが新品が安く手に入りますよー。詳しくはwebで検索。。。
[ 2014/01/25 00:31 ] [ 編集 ]

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