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最近の曲げ物事情 その2

いつかしっかり書いてやろうと思っていたことがありまして。
中国製の曲物について。

この前きっかけとなるある出来事があったので、この機会にちょっと書いてみようと思います。

花野屋は漆器や曲物の修理も承ってまして。
たまに他店で購入された曲物の修理依頼もあります。

この前お客さんが修理して下さいと持ってきたのは、他店で買った中国製の曲物。
中国製の曲物は日本製の物と作りが違うので、残念ながら修理はお断りしてるんですが。。。
そのお客さんは中国製って知らなかったらしく、大変ショックを受けられまして。

誤解を与えるといけないので最初に書きますが、中国製の製品を批判するわけではありません。
むしろ購入する際に選択肢の幅が増えるのは良いことなので、中国製の曲物でも、安かったり形が好みだったりすれば全然それでいいんです。

問題なのは、ほとんどの方が中国製の曲物と知らされないで購入されていること。
これは腹立たしい。
お店ではちゃんと説明してないんでしょうね。中国製っていうと売れなくなるから。

ということで日本製曲物と中国製曲物の見分け方。

■見分け方その①
楽天とかで「曲げわっぱ」で検索して出てくる3,000円以下の曲物の弁当箱は全て中国製です。
中国製の物を多く確認できるので、他と見比べてみると良いかもしれません。
ただしぐい呑みとかコーヒーカップみたいな小さい物は例外。
栗久さんのぐい呑みとかはちゃんと日本製です。
秋田杉だし。こういった小さい物は除いて、です。
あと白木のものとかは、漆塗ってないのでその分安い。
早川さんの作ってる蒸籠とかお弁当箱はちゃんと日本製です。

■見分け方その②
安くても、素材が木曽ヒノキとか秋田杉とか国産桧等産地表記があれば日本製です。
天然杉とか天然木っていうのが一番怪しい。
国内で塗って日本製漆器と表記させている物もあります。
中国製の木地を国内で塗ってるだけなので、まぁ同じです。

■見分け方その③
曲げ輪を右前に合わせてある物は中国製です。
たまに左前にしてあるものもありますが、右前は概ね中国製です。
わかりにくいのでちょっと写真付きで。
これが中国製の曲物。


picture

合わせ目がある方が曲物の正面になります。
つまり、曲物の顔ですね。とても大切。
この合わせ目を着物的に表現すると、日本製は左前に曲げ輪を巻いて綴じているんですが、中国製はこのように右前が多いですね。
つまりこんな感じに。


picture



↓で、これは花野屋の半月弁当ですが、左前になってます。
日本製の曲物はすべてこのお作法に則って作られてます。
浅蓋の場合、蓋をした状態の時に身と蓋の縫い目が揃うように作られてます。


picture

上から見るとこんな感じ。
picture

↓は同じく花野屋の合わせ小判弁当。
複雑なんですが、同じ日本製でも蓋が深い物の場合は、蓋だけ右前になります。
蓋が深いので、開け閉め時に接合部の摩耗を回避するために、合わせ目をわざわざ揃えてません。
これもお作法。


picture


で、これが中国製で左前の曲物。
深蓋なのに浅蓋みたいに縫い目が揃ってる。↓
まぁこれはこれで。


picture

中国製の曲物も年々腕を上げているそうで、作りが少しずつ良くなってます。
素材は国産材には遠く及びませんが。

重ね重ね書きますが、別に中国の曲物だっていいんです。
ちゃんと産地表記があって、使い方の説明がされていれば。
作りは荒いけど、安いし気軽に使えるし。ちゃんと木だし。
曲げわっぱのエントリーモデルとしては、まぁいいと思います。

ただ、小売店として説明責任を果たして欲しいだけなんです。
使う人のことを考えたら当たり前のことだ。
それはちゃんと納得の上買ってもらっているのか?
安けりゃ売れるだろ?黙って売っちまえ。みたいな考えで売ってないだろうか。

そういえば奈良井でも中国製の曲物売ってる店あるなぁ。
曲物の産地である木曽で中国製の曲物を堂堂と売るからには、その責任をちゃんと果たしていただきたいものです。
あれを木曽の曲物と思って買われる方のことを考えると、悲しくなる。
曲物に限らず、木曽漆器もまた然り。

昨今の弁当ブームで曲げわっぱを購入される方がとても増えました。
皆さんも購入の際にはお気を付け下さい。

なんか、物を買ったり食べたりする事が無防備に出来ない世の中って、悲しいですね。


中国製の曲物
右前です。
花野屋の半月弁当
左前です。
花野屋の合わせ小判弁当
中国製の小判二段弁当
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[ 2011/09/07 ] 曲物 | TB(0) | CM(8)

No title

こういうお話って、なかなか聞けないのでとてもありがたい。
私みたいに無知の塊にはすごく新鮮で面白いし。
「へぇ~~~。」の連続です。
ごめん、変なこと聞いていいですか?
わっぱとメンパって違うの?
[ 2011/09/10 10:32 ] [ 編集 ]

ツモドンさんへ

わっぱとメンパは同じ物ですよー。
産地によって呼び方が違うだけで、まぁ方言みたいなもんですねぇ。
秋田だったら曲げわっぱって言うし、この辺だとメンパって言います。
ちなみにツモドンさんが住んでる場所の近くにもメンパの産地があります。
知ってました?
[ 2011/09/10 10:59 ] [ 編集 ]

勘違い

学生時代は勘違いしてましたよ。
「わっぱ」は知ってたんです。なんとなく。こういうもんだろうなって。
「メンパ」って聞いたことなくて、
蕎麦かなんかの麺類だと思ってましたv-14
[ 2011/09/15 10:01 ] [ 編集 ]

おひつ

奈良井のお店でわっぱ物を買い求めて来ました。お店で、ご飯をわっぱのおひつに移すと美味しくなると教わり、黒塗りのおひつを購入しました。漆塗りは塗装ですから材料の呼吸がなくなる様な気がするのですが、塗と塗でないものでは、後者の方がその傾向が顕著に表れるのでしょうか?お時間がおありの時にでもお教え下さい。
[ 2011/09/25 12:15 ] [ 編集 ]

makobeさんへ

こんにちは。お買い上げいただき、ありがとうございました。
えー、ご指摘の通り漆塗と白木では、白木の方がよく呼吸してくれます。
漆塗りの器も呼吸はしてくれますが、感覚的に白木の2割程度かと。
ただ、使い勝手(乾燥の手間とか)や、器の寿命を考えると漆塗りの器の方が良いので、そちらをお薦めしてます。
漆には抗菌作用もありますし。。。
それでも白木が好きだからという方も結構多くて、このへんはやはりお好みでしょうかねぇ。
またお気軽におたずね下さい。修理も承ってます。
[ 2011/09/25 17:18 ] [ 編集 ]

教えて下さい。

花野屋6代目様
早々にご返答頂き有難うございます。
おひつに移して置いたご飯は、冷めてもとても美味しかったです。
すっかりおひつの虜に成りました。
本日は使用方法に関してお教え頂きたくメールを致しました。
以下に状況を記しますので、お教え下さい。
【使用商品】
黒塗りの2合程度が入る大きさのおひつ(奈良井宿点で買い求めた、名古屋のとある鰻屋さんで使用しているとの黒塗りのわっぱです。)。
【使用状況】
朝炊いたご飯を少し冷ましてから、おひつに移して、夕方食べ切り、直ぐに水洗いしています。
洗う時は水に漬けこむ事はせず、洗った後は、直ぐに布巾で水気を取り除き、風通しの良い蝿帳の中で保管しています。
【おひつの状況】
蓋の部分で、円周部分との繋ぎ目が髪の毛1本ほど浮き上がって来ています。
蓋材が膨張した様で、塗装面が割れています。
以上、に成りますが、何か使い方を間違えている事はありませんでしょうか。
また、この状態のまま使い続けると、漆の塗装面が剥げて来ることに成る様に思います。
早々に修理する必要があるのでしょうか?
使用し始めて約1週間ほど経ちます。
ご面倒をお掛けしますが、宜しくお願い致します。
[ 2011/09/30 17:50 ] [ 編集 ]

makobeさんへ

こんにちは。
えー、黒塗りの飯器だと、確か名古屋でひつまぶしが有名な・・あそこのモデルですね
ご使用方法ですが
・ご飯を少し冷ましてから、~
・洗う時は水に漬けこまず、洗った後は、直ぐに布巾で水気を~
両方◎です。これでまったく問題ありません。
さて、蓋の部分で、円周部分との繋ぎ目が髪の毛1本ほど浮き上がってきているのは・・んー。
隙間が空くのは長時間日光に当てていたり、器を乾燥させすぎの場合が多いんですが・・。
makobeさんのご使用方法は問題ないので、えーと、なんでだろう。。。。
塗装面が割れているというのも少し気になります。
破損箇所が見られれば詳しい状況がわかるのですが。
そこで、ちょっとお手数なんですが、info@hananoya.jp宛に携帯やデジカメで撮った破損箇所の写真をお送りいただくことは可能でしょうか。
使い始めてまだ一週間なので、ちょっと気になりますよね。
アフターケアまで対応させていただきますのでよろしくお願いいたします。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。<(_ _)>
木の物なので、たまにやんちゃな奴もいます。。。。
[ 2011/10/02 18:44 ] [ 編集 ]

9月2日に白木のお弁当箱を

久しぶりの信州です。目的は二つあり、お蕎麦と長年使用していたお弁当箱の代わりを買う事です。飛び込んだ木曽福島の店で聞いてみると普段は小さい物しか置いていないとの事。そうなのです。私は白木のお弁当箱が大好きなのです。漆塗りのお弁当箱が長年の使用に耐えて良い事はもちろん理解していますが、ご飯のおいしさを考えると白木のお弁当箱です。蓋にたくあんの黄色い色が取れなくなったりしますが、消耗品と割り切って使っています。それでも数年は楽に使えます。木曽福島の店でわざわざ花野屋さんに連絡していただき、在庫の確認、地図まで書いていただき、今更にもてなしの日本の良さに感謝しています。
普段は在庫が無い場合もあるとか。”今日は作り立てで丁度良かったです。”と数個の大人用弁当箱を出していただきその中のひとつにひとめぼれです。今まで使ってきたどれよりもエレガントで美しくまたきっちりと作られています。出来るだけ長く使っていきたいと思います。また、何か不都合が出た時は修理をしていただけるとの事。うれしい限りです。
今日、早速の女房の手作り弁当で出社しました。昼が楽しみです。
女房から一言。下の娘の分も買ってきてちょうだい。
ネットで買えるかと思いこのブログを見つけました。ネット販売は可能ですか。
[ 2014/09/03 10:29 ] [ 編集 ]

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